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JIS X8341-3の開発及び制作における個別要件

JIS X8341-3:2004において、Webコンテンツにおけるアクセシビリティ確保のポイントを示しているのが、"5. 開発及び制作における個別要件"です。

9つのパートからなる個別要件

JIS X8341-3:2004の"5. 開発及び制作における個別要件"では、Webコンテンツの構成要素として以下の9つのパートごとに、それぞれの留意点を示しています。

  • 5.1規格及び仕様への準拠
  • 5.2構造及び表示スタイル
  • 5.3操作及び入力
  • 5.4非テキスト情報
  • 5.5色及び形
  • 5.6文字
  • 5.7
  • 5.8速度
  • 5.9言語

WCAG1.0や508条にはないJIS独自の11項目

JIS X8341-3は、W3C/WAIのWCAG 1.0や米国のリハビリテーション法508条などを参考にしながら、日本語特有の問題をはじめとする独自の項目を全部で11項目を追加しています。

  • 5.2 e) ページのタイトルには,利用者がページの内容を識別できる名称を付けなければならない。
  • 5.3 c)入力に時間制限を設けないことが望ましい。制限時間があるときは事前に知らせなければならない。
  • 5.3 d)制限時間があるときは,利用者によって時間制限を延長又は解除できることが望ましい。これができないときは,代替手段を用意しなければならない。
  • 5.3 i)利用者がウェブコンテンツにおいて誤った操作をしたときでも,元の状態に戻すことができる手段を提供しなければならない。
  • 5.5 b)ウェブコンテンツの内容を理解・操作するのに必要な情報は,形又は位置だけに依存して提供してはならない。
  • 5.6 b)フォントを指定するとき,サイズ及び書体を考慮し読みやすいフォントを指定することが望ましい。
  • 5.7 a)自動的に音を再生しないことが望ましい。自動的に再生する場合には,再生していることを明示しなければならない。 なお,bgsound要素を使って音を再生すると,利用者は音が再生されていることも分からない,また,停止,ボリューム調整などの制御もできない。
  • 5.7 b)音は,利用者が出力を制御できることが望ましい。
  • 5.9 b)日本語のページでは,想定する利用者にとって理解しづらいと考えられる外国語は,多用しないことが望ましい。使用するときは,初めて記載する時に解説しなければならない。
  • 5.9 d)想定する利用者にとって,読みの難しいと考えられる言葉(固有名詞など)は,多用しないことが望ましい。使用するときは,初めて記載されるときに読みを明示しなければならない。
  • 5.9 e)表現のために単語の途中にスペース又は改行を入れてはならない。

情報アクセシビリティの確保・向上に関する全般的要件

JIS X8341-3:2004が、W3C/WAIのWCAG 1.0や米国のリハビリテーション法508条などの既存のWebアクセシビリティ・ガイドラインと異なるのは、単にWebコンテンツの制作におけるガイドラインではなく、その前後にある企画・設計や公開後の保守・運用といった全ての工程における要件を定めているところです。JIS X8341-3:2004の"6. 情報アクセシビリティの確保・向上に関する全般的要件"には、以下のような要件があります。

  • 6.1企画・制作に関する要件
  • 6.2保守・運用に関する要件
  • 6.3検証に関する要件
  • 6.4フィードバックに関する要件
  • 6.5サポートに関する要件

Webコンテンツのアクセシビリティを確保し、向上していくためには、そのサイトが大規模であればあるほど、より長期的な計画の下、組織的かつ継続的に取り組んでいくことが必要となります。決して一過性のものではなく、今後のWebコンテンツの基本として捉えるべきものなのです。

JIS X8341-3の閲覧および購入方法

これらの要件に関する詳細は、日本規格協会が発行する規格票にて具体的な例示を交えて解説されていますので、そちらで確認してください。JIS X8341-3の規格票は、日本規格協会のWebサイト『JSA Web Store』にて販売されており、PDFファイルのダウンロードあるいは冊子の購入が可能です。また、日本工業標準調査会(JISC)のWebサイトではオンライン上で閲覧することができます。

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