このページの先頭です
ここから本文です

Web アクセシビリティと DDA (2004年8月1日掲載)

Disability Discrimination Act(以下、DDA)という障害者差別禁止法の下に新しく法律が制定されるという憶測が広がってきていた。Webサイトに全盲および障害のある人にとってアクセシブルであることを要求するだろうというものだ。それに関する何らかの情報をインターネット上で見つけ出そうとしても、おそらく何も見つけることはできないだろう。

DDA とアクセシブルなWebサイトを支持する運動団体としてよく知られている RNIB(英国王立盲人協会)と DRC(障害者権利委員会)は、その法律およびその法律の要件を満たすために、Webサイトが具体的に何をする必要があるかという事に関して、具体的な情報を持っているわけではない。

DDA は何を定めているのか?

DDA の第3部では、製品、施設、およびサービスについて述べている。Webサイトについて明確に言及している実施基準(PDFファイル:676キロバイト)は、DRCのWebサイトからその全てをダウンロードすることができる。

この175ページに及ぶ文書における関連する部分の引用:

7ページ、section 2.2
DDA は、サービス提供者が大衆に提供しているあらゆるサービスを提供しないことで障害のある人を差別することを禁じる。

39ページ、section 4.7
1999年10月1日より、サービス提供者は障害のある人がそのサービスを利用することを正当な理由なく困難にしている部分を改善するよう適切な処置を施さなければならない。

11~13ページ、section 2.13 ~ 2.17
DDA の対象となるのはどのようなサービスなのか? ある航空会社がWebサイトで航空券の予約および販売サービスを提供している。これはこの法で述べているところのサービスの提供に該当し、この法の対象となる。

71ページ、section 5.23
視覚に障害のある人々に対して、アクセシブルであることを保障することが妥当な補助手段あるいはサービスの範囲には、アクセシブルなWebサイトが含まれる。

68ページ、section 5.6
聴覚に障害のある人々に対して、アクセシブルであることを保障することが妥当な補助手段あるいはサービスの範囲には、アクセシブルなWebサイトが含まれる。

いつ DDA は施行されるのか?

DDAの最後のパートが施行される今年(2004年)の10月にあわせて、新しい法律が施行されると広く信じられている。この最後の部分はたしかにサービス提供者がサービスの前提として常に身体的な補正が可能であることを考慮するよう言及しているが、インターネットには言及していない。

アクセシブルなWebサイトに言及しているDDAの第3部は、1999年10月1日より施行され、DDAの第3部に関する実施基準(Code of Practice)は、2002年5月27日に発行されている。このことは、大部分のWebサイトはすでにこの法律に違反しているということを意味するのである。

あなたも訴えられるのか?

おそらく。RNIB は、多くの Web サイトに関してその運営組織に対して法的手段に訴えることを検討してきたと主張している。過去に RNIB が DDA の下に Web サイトのアクセシビリティに関する問題を提起したときには、企業は法的手段で対抗するのではなく、必要とされる Web サイトの修正を行ってきた。

DRC は、1000の Web サイトへの公式調査結果(PDFファイル:407キロバイト)を公表した。そして、80%以上の Web サイトは障害のある人が使うことはできないとしている。DRCは、もし Web サイトを障害のある人に対してアクセシブルにしなければ、DDA の下で法的手段に訴えられて無限の賠償金支払という脅威に直面する、と警告している。

どのように DDA を遵守できるのか?

もし訴訟が裁判沙汰になれば、W3C のアクセシビリティ・ガイドライン(WCAG)がその Web サイトのアクセシビリティ評価のために用いられ、その判決にも影響すると考えられている。W3C はインターネット標準化団体であり、その Web アクセシビリティ・ガイドラインは W3C の Web サイトで確認することが出来る。

より複雑な問題に関して、W3C は異なる3つの準拠レベルを用意している。優先度1ガイドライン(W3C によれば準拠しなければならないレベル)は、まず準拠しなければならないだろう。優先度2ガイドライン(W3Cによれば準拠すべきレベルであり、EUの推奨するレベルでもある)、あるいはその一部もおそらく準拠する必要があるだろう。

裁判所はまた、2000年にオーストラリアで全盲の男性がアクセシブルでないシドニー・オリンピックの公式Webサイトに対して起こした訴訟の結果を参考にすることだろう。

この記事は、Webcredible 社の Trenton Moss 氏によるものです。同社の Web サイトで、オリジナルの記事を全て読むことが出来ます。

このページの先頭へ▲